2009年に出版された、作家・岩崎夏海氏の<もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら>がベストセラーになり、アニメや映画化され当時の社会現象になった。この社会現象で、ピーター・ドラッカーという経済・社会学者のことを知った人も多いのではないだろうか。日本ではドラッカーの…
渋沢栄一を書かせていただく予定でしたが、中国発のコロナ肺炎が世界で大流行し、心配される方がたくさんいる。マスコミのネガティブ報道は、行き過ぎているのではないかと思う。そこで、時間軸を長くしてコロナ騒動について考えてみた。 私はコロナ騒動後の日本が大変楽しみである。こんなことを言うと不謹慎に思われ…
昨年、近所の腕の良い旋盤職人が残念なことに引退した。創意工夫をした治工具を自作して、人ができない製品を作ることのできる人だった。長年一人親方としてやってきたため、彼の技能を引き継ぐ人はいない。私が若いころ、彼が「俺に資金と時間をくれれば、潜水艦でも何でも作ってやる」と大言壮語といえることを言ってい…
日本刀は、国宝に指定された物がたくさんある。日本の国宝1100点のうち一割の110点が日本刀である。陶磁器の国宝指定は、国内国外のもの合わせても、14点であることを見ると、日本刀の格の違いが判る。世界的に見ても、刀を美術品にするのは日本独自の文化の様である。最近、刀剣乱舞というゲームの影響もあってか…
技術と技能の違いは、伝達方法、伝達速度にあるといわれている。技術は、文書化、数値化、図面化などの視覚化ができるため多数の人に、瞬時の伝達ができる。技能は、人の能力と密接にかかわり、見ることができないため人から人にしか伝達できない。 これは仏教での師匠と弟子が一緒に生活する中で、悟りや真理が受け継がれ…
本誌、2013年5月号にオーニックの奇跡を掲載した。3年たってそのオーニックがものすごい進化を遂げている。 オーニックは放電加工を主体に金型及び精密部品の加工をしている。昭和63年に身体障がい者の社会的自立を目的として設立する。本人に働く意思と能力があっても、就労の機会に恵まれないのが現代社会である…
数年前から気になって仕方のないことがあった。それは中国の動向である。中国の様々な政策や行動が、私の目から見ても異常に映ることが多かったからだ。中国が西側のルールに、乗っ取って発展してくれるのは歓迎するが、今のままでは、共産主義独裁政権が覇権国になるか、経済破綻するかどちらかのように思えたからである。…
若返る方法はあるのか?人間の永遠の欲求である。肉体的にも精神的にも、若返る方法はあるといえる。最近下流老人や認知症による問題が話題になっている。日本には推定で600~700万人の老人が、相対的貧困にあえいでいる現実がある。認知症は、200万人以上、10年後には65歳以上の5人に1人が、認知症に罹患す…
本当に腹の立つこと、やりきれないことが多い時代になった。昨年も、様々な事件や事故が発生して人々を驚かせた。特に、シリア、ISの問題は400年も前の戦国時代に遡ったような混迷状態になって、出口は見えなくなっている。世界情勢を見ると、日本はなんて平和な国なのだろうと、改めて気付かされる。今年も、多くの問…
日本経済の父と言われている渋沢榮一は、経済と道徳の融合を提唱し実践していた。現在の日本は、金融資本主義の仕組みの中多くの企業が道徳より利益優先になってしまったようだ。特に雇用面で利益優先が顕著に表れていると思う。 そんな中、久しぶりに感動する本に出会った。それは、渡邉幸義氏の『雇用創造革命』という本…